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Organic Japanese with Cure DollyJapanese from scratch: the game-changing course in organic Japanese – YouTube プレイリストは、ユニークなアナロジー(「文の電車」のような)や核心コンセプトの深い解説を通じて、学習者が日本語の内的ロジックを理解するのを助けることを目指しています。

以下は、Organic Japanese with Cure DollyJapanese from scratch: the game-changing course in organic Japanese – YouTube プレイリストに基づき、第1課〜第93課プロフェッショナルで詳細かつ完全なノートと構造化されたまとめ を整理したものです。ノートは各レッスンの順序に従い、核心知識ポイント、文法、語彙、重要例文を抽出し、授業の独自の教育理念も保持しています。


Japanese from Scratch コース コアノート(Lessons 1–93)

このノートは、コース内容の進行を反映するいくつかの主要セクションに分かれています:

  • 第一部:文のコアと基本助詞(Lessons 1–20)
  • 第二部:動詞・形容詞と時制(Lessons 21–45)
  • 第三部:複文と上級助詞の使い方(Lessons 46–70)
  • 第四部:上級文法と表現(Lessons 71–93)

第一部:文のコアと基本助詞(Lessons 1–20)

このセクションでは、文の基本構成、コア助詞 の用法、及び場所・時間・道具の表現方法を学びます。

[1–2] コア文構造

  • コア概念:「文の電車」

    • すべての日本語文は A(主語/主格、メインカー)B(述語、エンジン) で構成されます。
    • A が B が最も基本的な文型で、 は主語と述語をつなぐ「ピン」となります。
  • 三大基本文型

    • A does B(動詞文): A が [動詞(u終止形)]

      • 例: さくら が あるく — さくらが歩く。
    • A is B(名詞文): A が [名詞] だ

      • は判断助動詞「〜だ」。
      • 例: さくら が 日本人 だ — さくらは日本人だ。
    • A is B(形容詞文): A が [い形容詞]

      • い形容詞は状態を示すため は不要。
      • 例: ペン が あかい — ペンは赤い。
  • コア概念:インビジブル主語(ゼロ代名詞)

    • 文脈が明らかなら主語が省略されますが、意味上では依然存在します。
    • 例: ケーキ を 食べる — (私は/あなたは)ケーキを食べる。
  • 助詞 :動詞の直接目的語を示す。

    • 例: 私 が ケーキ を 食べる — 私がケーキを食べる。

基礎語彙表

初学者が「AはB」「AがB」構文を組む際に使える基本語彙。すべて平仮名・ローマ字・意味付き。

  • 名詞

    • うさぎ (usagi) = rabbit うさぎ
    • ひと (hito) = person 人
    • こ (ko) = child 子
    • とり (tori) = bird 鳥
    • おんな の ひと = 女の人
    • おんな の こ = 女の子
    • おとこ の ひと = 男の人
    • おとこ の こ = 男の子
    • にほんじん = Japanese person 日本人
    • あめりかじん = American person アメリカ人
    • ふらんすじん = French person フランス人
    • ぱん = bread パン
  • (おまけ語)

    • ぺん (pen) = pen ペン
    • あいすくりーむ (aisu kuriimu) = ice cream アイスクリーム
    • たくしー (takushii) = taxi タクシー
    • けーき (keeki) = cake ケーキ
  • 動詞

    • あるく (aruku) = walk 歩く
    • とぶ (tobu) = jump/fly 飛ぶ/跳ぶ
    • うたう (utau) = sing 歌う
  • 形容詞

    • あかい (akai) = red 赤い
    • あおい (aoi) = blue 青い
    • うれしい (ureshii) = happy 嬉しい
    • おいしい (oishii) = tasty おいしい
    • おもしろい (omoshiroi) = interesting 面白い
  • 学習アドバイス

    1. 平仮名優先:初心者はまず平仮名をしっかり身につける。
    2. 段階的学習:語彙を習得後、漢字・片仮名へ進む。
    3. 実践応用:簡単な文を組んで練習する。
    4. 発音練習:ローマ字付きで正しい発音を練習。

[3–5] 助詞

  • (トピックマーカー)

    • 会話の中で「話題にしているもの」を強調します。

    • を置き換えて使われます。

    • パターン: X は Y が Z = 「X に関して言えば、Y が Z」

      • 例: ぞう は はな が ながい — 象は鼻が長い。
  • (「〜も」)

    • 「同じく〜」という意味を示します。

    • を置き換えることがあります。

    • 例: 私 が 行く。あなた も 行く。 — 私が行く。あなたも行く。

      • ケーキ を 食べる。クッキー も 食べる。 — ケーキを食べる。(それに)クッキーも食べる。

[6–10] 助詞 :所属・属性

  • (所有・所属を表す)

    • X の Y:X に属する Y、X の Y。

      • 例: 私 の 猫 — 私の猫。
  • の名詞化機能

    • 動詞・形容詞句を名詞的に扱う場合に使います。

      • 例: 赤い の が 好き — 赤いものが好き。
  • 従属節で の代わりに

    • 柔らかい語調になります。

      • 例: 私 の 行く… — 私が行く(場所)。

[11–20] 場所・方向・道具の助詞

    1. 存在場所:いる/ある と共に。

      • 猫 が 箱 に いる — 猫が箱にいる。
    2. 動作の到達点・目的地:東京 に 行く — 東京に行く。

    3. 時間点:三時 に 会う — 三時に会う。

  • (e)

    • 「〜へ行く」は方向を示すが、必ず到着を要しません。

      • 例: 東京 へ 行く — 東京へ向かう。
    1. 動作の場:レストラン で 食べる — レストランで食べる。

    2. 手段・道具・材料:バス で 行く — バスで行く。

      • 木 で 作る — 木で作る。
  • からまで

    • から:始点。「〜から」

    • まで:終点。「〜まで」

    • 時間・場所・範囲に使います。

      • 家 から 学校 まで — 家から学校まで。

第二部:動詞・形容詞と時制(Lessons 21–45)

このセクションでは、動詞と形容詞の分類・活用・時制・否定表現を深く学びます。

[21–30] 動詞分類と て形

  • 動詞のグループ

    1. る動詞(グループ2):語尾が 、その前が ie。例:食べる, 見る
    2. う動詞(グループ1):その他の u 終わり。例:歩く, 話す, 待つ
    3. 不規則動詞する, 来る
  • 重要変形:て形

    • 動詞の連用形で、文の接続、依頼、進行形、原因などに用います。

    • 変化ルール

      • る動詞:食べる食べて

      • う動詞:末尾により変化(音便)

        • く/ぐいて/いで歩く歩いて
        • う/つ/るって待つ待って
        • ぬ/ぶ/むんで飲む飲んで
        • して話す話して
      • 不規則:するして, 来る来て

    • て形 の使い方

      1. 動作列(AしてBしてC)
      2. 依頼:〜てください
      3. 進行:〜ている
      4. 手段・原因:歩いて行く — 歩いて行く。

[31–40] 形容詞分類と活用

  • い形容詞:語尾

    • 否定:〜くない
    • 過去:〜かった
    • 過去否定:〜くなかった
    • 連用:〜くて(例:安くて、おいしい
  • な形容詞:名詞扱い

    • 名詞修飾:きれいな花
    • 述語:花 が きれい だ
    • 否定:きれいじゃない
    • 過去:きれいだった
    • 連用:きれいで、静かだ — 美しくて静かだ。

[41–45] 動詞の時制と否定

  • ます形(丁寧形)

    • る動詞:ます食べます
    • う動詞:u音i音 + ます歩きます
  • 丁寧体 vs 普通体

    • 本コースではまず普通形(辞書形/ない形/た形)を学び、丁寧体は文末に ます/ません/ました/ませんでした を付け足すだけと捉えます。
  • ない形(否定)

    • る動詞:ない
    • う動詞:u音a音 + ない
    • 不規則:するしない, 来る来ない(こない)
  • た形(過去形)

    • て形 の末尾 て/でた/だ に置き換えます。

      • 例:食べて食べた, 歩いて歩いた.

第三部:複文と上級助詞の使い方(Lessons 46–70)

このセクションでは、文を複合して論理構造を築く方法や、よく使われる上級助詞の深い意味を取り扱います。

[46–55] 従属節と引用

  • 文の名詞化

    • 方法①: を使う:私 が ケーキ を 食べた の は 事実だ
    • 方法②:こと を使う:日本語 を 勉強する こと が 好きだ
  • 引用助詞

    • 引用・思考を表す:… と 言う/思う
    • 例:彼 は 「行く」と言った — 彼は「行く」と言った。
  • 動詞で名詞を修飾

    • 例:私 が 食べた ケーキ(私が食べたケーキ)/本 を 読む 人(本を読む人)。

[56–65] 条件と理由

  • 条件文(ば/たら/と/なら)

    • :自然結果。春になると花が咲く
    • たら:動詞た形+ら。柔軟な「もし〜なら」
    • :仮定的、一般条件。安ければ買う
    • なら:話者に基づいて提案。料理なら京都がおすすめ
  • 原因・理由(から/ので)

    • から:主観的理由。
    • ので:客観的・丁寧語調。

[66–70] 与える・受け取る表現

  • 授受表現

    • あげる(〜にあげる/私→相手)
    • くれる(相手→私)
    • もらう(私が相手からもらう)
  • 〜てあげる/〜てくれる/〜てもらう

    • 行為を与受する用法。

      • 例:友達 が 宿題 を 手伝ってくれた — 友達が(私に)宿題を手伝ってくれた。

第四部:上級文法と表現(Lessons 71–93)

このセクションでは、受け身・使役・能力・意向態・文末表現などより複雑な構文を扱います。

[71–80] 受け身・使役

  • 受け身形

    • る動詞:られる
    • う動詞:ua+れる
    • 不規則:するされる来る来られる
  • 使役形

    • る動詞:させる
    • う動詞:ua+せる
    • 不規則:するさせる来る来させる
  • 使役受け身(〜させられる)

    • 強制・被害のニュアンス。例:母 に 勉強させられる

[81–85] 能力・意向

  • 可能形

    • る動詞:られる
    • う動詞:ue+
    • 不規則:するできる, 来る来られる
  • 意向形

    • る動詞:よう,う動詞:おう,丁寧形は 〜ましょう

[86–93] 文末助詞・その他表現

  • 文末助詞

    • (同意・確認)、(強調・知らせ)、よね(強調+確認)、(疑問)
  • 形容詞・動詞後接表現

    • すぎる(〜すぎる:食べすぎる、高すぎる)
    • にくいやすい(書きにくい、書きやすい)
    • 伝聞〜そうだ(聞いた話/らしい)
    • 様態〜そうだ(見た感じ)

構造化サマリー

このコースの核心は、日本語文法を分解し、シンプルかつ一貫したロジックモジュールに還元することです。

  1. 文 = 主格() + 述語:文の出発点。 はその上に載るトピック抽出器。
  2. 助詞は「車両」を・に・で・と・から・まで などは、それぞれ目的語・場所・時間・手段などの情報を運ぶ車両です。
  3. 動詞/形容詞の活用が鍵て形ない形た形 などが複雑な文(条件・時制・依頼・原因など)を構成します。
  4. 普通形からスタート:まず普通体(辞書形)を掌握し、丁寧体は単なる文末の“カバー”として扱います。
  5. 文脈と省略が常態:ゼロ主語の理解が、自然で流暢な日本語のリスニング&スピーキングには不可欠です。

要するに、“Japanese from scratch” コースは “内側から外側へ” のアプローチを採用し、学習者が破綻なく日本語を直感的に理解できるよう設計されています。リアルな文の骨格をしっかりマスターし、それに積み木のように上乗せしていくスタイルです。


この詳細ノートと構造化サマリーが、あなたの日本語学習にお役立ていただければ幸いです。

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